井上陽水さんのヒット曲の中に、「夢の中へ」という歌があります。「探し物はなんですか?まだまだ探すきですか」で始まる歌ですが、今日はそれって本当に無駄なのかもしれない・・・そんな話になります。
「人生には無駄な時間などない言いますが、たった一つだけある。それは探し物をしている時間。そう話すのはみやざき中央新聞の社説を書いている水谷さん。話はこんなふうに続きます。
数年前、学生だった娘が、大学の先生から聞いた言葉だという。なにか思うところがあったのだろう。わざわざこの言葉を伝える為に電話してきた。そういえば我が家の人達は朝に有に良く探し物をする。散々探してないとき、家人は「天使のいたずら」と言って、一旦捜索を打ち切る。「天使のいたずら」というのは、「そのうち出てくる」という意味である。実際忘れ物は忘れた頃に出てくるから不思議だ。
ビジネスマンが、書類などの探し物に費やしている時間は、年間150時間なのだそうだ。先日「オフィス環境改善で儲けるセミナー」という勉強会で、講師の「たぬきコーチ」こと、古賀弘規さんがそんな話をしていた。
1日の勤務時間を8時間とすると、一年のうち約一カ月は探し物をしている計算になる。この無駄をなくしていけば、コスト削減、売り上げアップにつながるという話だ。
確かに、探し物をしている時間はどう考えても無駄である。もしも探し物が見つからなかった場合、再購入しなければならないとしたらコストの無駄だ。それが書類など、仕事に関するものだったら社会的信用まで失ってしまう。
ものをなくす原因は一つしかない。片付いていないのだ。机の上、引き出しの中、書棚、パソコンの中、そして頭の中が。そのセミナーで教えられたことは、実に単純なことで、幼稚園でも先生が園児によく言っていることだった。それは意外と奥が深かった。
片山:ここまで話してくるとなんとなくわかりますよね。皆さんわかっていることなんですが、これがなかなか出来ていないから探しものに時間を取られる・・・話は続きます。
まず「整理」。要らないものと必要なものを分けて、要らないものを捨てる。これが「整理する」という事の意味だった。それが出来たら次は「整頓」。必要なものを使いやすい状態に整える。出来れば自分だけではなく、誰もが一目でわかるようにすることが望ましい。
そして「掃除」。ごみは分別して捨て、汚れているいるところはきれいにする。以上、この三つを日々維持する事が出来て「清潔」という状態になる。さらに、この四つのことを、人から言われてするのではなく、自ら進んでやれるように習慣づけることを「しつけ」という。
この五つの頭文字を取って「5S」と言うそうだ。この「5S」が出来て初めて、環境が整い、無駄なコストが削減され、仕事の効率が上がり、お金の流れが良くなり、いいアイデアがどんどん出てきて、円滑なコミュニケーションも生まれる。
片山:もうシンプル過ぎ!幼稚園で教わっていた・・・話は続きます。
「自分の身の回りをきちんと片付けるだけで、ビジネスは劇的に変わる」とセミナーを開催した人は言っている。
「たぬきコーチ」こと、古賀弘規さんの話に戻りますが、「頭の中の5S」という話も面白かった。「何のために働いているのかという目的と、どこに向かっているのかという目標が、会社の経営理念とずれていたら、いいアイデアは出ません。だから頭の中も「5S」が必要なのだと。頭の中の思考を書き出して、目的、目標からずれている物は捨て、残ったものをテーマ毎に分けてみるのもいいそうだ。「5S」は気持ちよく仕事をする為だけではなく、利益を上げていくという話は、確かにそう思った。
そしたら「人生の5S」なんてものいうものを考えてみたくなった。子供の頃失っていた、大切なものが見つかるかもしれないし。
片山:会社には戦略と戦術という言葉がありますが、大きく長期的な方向を示すのが戦略というし、それを実行していく過程で色々な事柄を実行していく為に戦術がいる。個人的にも当てはまりますし、ここの所がはっきりしてくると、意外と物事は順調に進むのは経験上そう思う。戦略=目的。戦術=目標。と置き換えて良いですね。
まずは「整理」。様々な感情の中で、「許せない」とか「恨み」や「妬み」、それを捨てる。そして大切な人はちゃんと大切にする。これが「整頓」
過去は変えられないけど、過去にまつわる感情は変えられるので「あれがあったから今がある」と、心の中をきれいにしよう。それを日々維持していきながら、前向きに生きることを習慣づけよう。簡単じゃないけど、これで金運が上って行くなら、案外続けられるかも・・・
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