第一章 おかしな家族の中で過ごす幼少期

  • トタン屋根の下の住人とは・・・

記憶は思い出す時、すべて「今」生きている事に感謝し始めた方がいいのかなと、私は思います。

  当時、うちには、ばあちゃん、親父、お袋、姉、兄それと私、そして家の裏に親父の姉さんがいました。

まあ今もコレくらいの家族はいる家庭もあるでしょう。

しかし、思い出してもこっけいなのが、やはりあまり親の威厳が当時はなかったような気がします。

おばちゃんにたかる三人の子供たち

 私の家で一番力を発揮していたのは、裏に住んでいたおばちゃんでした。

この人にはずいぶん助けられたし、お金ももらった。

僕だけではなく、多分姉さんも兄貴も。家にあまりお金がなさそうだから、

なにか欲しいものがあると、裏のおばちゃんのところにたかりに行くのです。

コレが意外と作戦がいる。

よく営業マンが、「相手の性格を見抜かないといけない」という鉄則がありますが、まさにこのことを、子供の頃からうちの姉兄はやっていた。おそらく一番上の姉さんが最初だと思う。次に兄貴。当然のごとく私も真似る。どんな作戦かというと、「とにかく勉強道具を買う」「ノートを買う」「参考書を買う」みたいな、みんな勉強関係。

コレならおばちゃんはお金を出してくれた。他の理由など言った事がない。で何を買ったか、多分みんな違うものに化けていたと思う。私も嘘をついたことは何度もあった。

このノウハウはすべて姉仕込み。伝統として私も受け継いだ。しかし、ずいぶん助けてもらっている。世の中、何とかなるものだというお気楽な考えも、このあたりで形成されているかもしれない。ひどいときには、三人が何度かかち合ったことがあった。

さら、面白いことに、お金をもらうのに、必ず儀式があった。

信仰心が強かったおばちゃんが必ず私達に強制してきた事は・・・

拝むことだった。呪文を唱えるのだ。

南無阿弥・・と絶対三回は言えといわれた。

多いときは十回ぐらい。そして時々飛んだ!

 飛ぶんです。ぴょんぴょんと・・・

 金額で回数や、やることが違っていたような気がする。

おばちゃんは、とにかく信仰心が強かったので、私らにも、お経を言わないとお金はくれなかった。

だから飛んだ!ひたすらぴょん、ぴょんと・・・

私ら三兄弟には「信仰心」などなく、ただ「お金」のためだけに拝んだ(笑)

しかし、今の時代からすると、とても妙な光景しか私には思えない。でも、真剣でした。

手を合わせながら、心の中では「ラッキー」なんて三人とも思っていたと思う。特に私はそう思っていた。今私にも三人の子供がいますが、特に一番下の娘なんか、私の少ない三箇所のへそくり場所を、みんな知っていた。こいつさすがと、私は思ったのですが、皆さんはどうでしょうか?

子供ってやっぱり親の行動をよく見ているなと思いましたよ。

きっと私も、親父、母親の行動をつぶさに見ていたのでしょう。しかし記憶は消えたものの方が多く、感受性だけが残って、こんな話を書いている感じです。 

 いい思いは、「天まで届く」と私は思っているのですが、「下心」丸出しも、「煩悩」も、拝むという行動、人間らしくていいのかもしれません。

そんなことを、感じさせてくれた、「おばちゃん」、 実は、変なクセを持っていました。

ひとを「拝ませる」だけではなく、やたら物を持って帰るのです。建設作業員などをやっていたせいか、建築廃材が、毎日のように出てくるわけです。それを家に持って帰る。

今で言う「エコ」なんですが、その廃材をどうするかというと、やたら「家」の周り打ち付けていく。一応、若い頃は、理容師をしていたようですが、この頃になると、「建設作業員」そして、「大工」をやっていた。はっきり言って、センスはなかった。ただただ、家が巨大化していく。想像を絶するような、アートな世界。人を寄せ付けない、要塞化していく。通路もまともに歩けないような状態まで成長した時、他に移り、そして又巨大化!

理由などなかったのかなっと思いますが、俗に言う、「変わっている人」の部類にはいっていました。この「変わっている人」と言う定義が意外と、私は好きなのです。

「人に迷惑」をかけてはいけないのですが、実は、人は「人に迷惑をかけないと生きていけない」と思うのです。「普通」でいることが一番難しいと思うのですが、その「普通」になることを、日本の人たちは、結構努力しているような気がしたりしています。まあ、常識を外れたような「異常」な人にはなってはいけませんが、「バランス」感覚を磨きながら、生きていくのも、楽しいかなって思います。

 さて、このおばちゃん、九十三歳を超えてこの世の修行を終えました。最後まで自分の生き方を実践していたと思います。生前は店にも散髪に来ましたが、「死んでたまるか」なんて言っていました。さすがに晩年は少し、ちいさくなって、背中が丸くなっていましたが、しっかりとした口調と、そこに刻まれた顔のしわには、たくましく、一人で生き抜いてきた、強さがありましたね。人は誰でも老いていきます。

丸くなった背中を見ながら、私は、口ではぶっきらぼうな言葉でいつも濁していましたが、「本当にありがとう」という気持ちでいっぱいで、人って、なにがあっても、どんなことがあっても自分の人生を、生き抜くってすごいですよね。

決して、キレイでない、施設の中に暮らしていたおばちゃんは、「感謝」の言葉を持っていました。

私には、信仰心があまりないのですが、子供の頃、お金や自分の欲求のために「手を合わせろ」と要求していた彼女の「やらせ」は、今の時代にもきっと通じるなと・・・

そう考えられるようになりました。

きっとそれは、「世界中の人」が持っている過去から引き継いだ「魂の美しさ」なのかもしれないと思います。

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コメント

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