遂げずばやまじ・・・目標を持ったら成功するまで絶対にやめない、という固い決意の言葉がある。執念の極地を示した言葉だと思う。本日は最近この言葉にぴったりくるような人に会って話ができたので書いてみたいと思う。
今朝の朝日新聞の紙面に、下関国際高校野球部監督の坂原氏の特集記事が載っていた。ご存じの通り今年の夏の甲子園で決勝戦まで勝ち上がって惜しくも準優勝に終わったチームの指導者が、どのような意識をもって、弱小だった地方の高校野球部を全国レベルまで上げて来たのか?そのいきさつを語っていた。印象に残ったのは、3年だけお手伝いしようと思っていたが、チームを見て3年では無理だと思い、覚悟を決めて国際高校に残り、職員紹介の時に、「甲子園に連れていくチームを作ります」と宣言したと書いていた。そして職員から笑われたと・・・
「笑われた」・・・この言葉に、全く同じことを数日前にある方から聞いたなと・・・さて今日の本題になりますが、知的障害のわが子を、わずか7年で世界大会で金メダルを採るまで育て上げた大谷さんの会話を思い出しながら話を進めます。
大谷さんには19歳になる春樹君いう息子さんがいるのですが、子供のころから「運動音痴」だったそうで、何をしてもビリでいつも泣いていたそう。野球を教えて一緒にキャッチボールをしたかったそうですが、ルールの理解もできず諦めた。ある時自転車を与えた時に、楽しそうに乗っているのを見て、彼の才能を見出していきます。しかし右と左の理解もなかなかできず、安全に乗れるまで1年かかったと。
そして本格的に自転車競技を始めるとき、周囲の人たちに、「春樹と世界を目指す」と宣言したそうで、当然周りの人たちは笑ったと!
知的障害のロードレースの世界大会が日本からは無理だと知ると、東京まで親子で自転車に乗り、協会を動かし世界の大会に参加できる道を自分たちで開いていく。そんな話が身近に聞けるのことは中々ないと思うのですが、「人に笑われようがやる」の精神は、最初に話した坂原監督と一緒。
ただ、その結果を出す道のりは、異常な世界に一般的には映るかもしれない。それを愛情をもってサポートしてきたからこそ、わずか7年でトップレベルまで上がってきたのでしょう。お父さんが笑顔で話す内容はちょっとした有料セミナーにも負けない内容でした。
人にはもって生まれた才能が何かあると思っていますが、それを花咲かせる人は多くはいないと思う。
「遂げずばやまじ」の言葉には日ごろから休むことなく、何か好きで楽しいことを続けていけば誰でも年月をかければ、自分なりの大輪は咲かせることが出来るのではないかもしれないと思えます。
世の中の人から「偉業」だと思われなくてもいいし、「偉業」をなし得たいと思うのもよし。先人にはそのような言葉を残しています。代表的な方を二人だけ紹介したいと思います。
願望を成就につなげるためには、並みに思ったのではだめだ。生半可なレベルではなく、強烈な願望として、寝ても覚めても四六時中、そのことを思い続け、考え抜く。頭のてっぺんからつま先まで全身その思い出いっぱいにして、切れば血の代わりに「思い」が流れる。それほどまでひたむきに強く一筋に思うこと。そのことが物事を成就させる原動力になる。ーーー稲盛和夫
成功するためには、成功するまで続けることである。途中で諦めてやめてしまえば、それで失敗である。いくら問題が起こってきても、次々と工夫を凝らして解決していけばよいのである。それをくじけることなく繰り返していく。決して諦めない。成功するまで続けていく。そうすれば、やがて成功する。ーーー松下幸之助
偉業をなしえた人の言葉はいつ聞いてもシンプルです。
身近にもそのような人は存在しますね。
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