進化していくアリとキリギリスの話

夏の間アリさんが一生懸命働いているのに、キリギリスはヴァイオリンばかり弾いて仕事をしていない。冬になって食べ物に困って、アリさんの家に訪ねて行くと「ほら見てごらんなさい。君は夏の間遊んでいた罰があたったんだ。自業自得だ。と言って追い返す話があります。。

私達はそういうアリさんになりなさいと教わってきました。「一生懸命働きなさい」と・・・

若者たちはそういうかつての日本人の価値観に反発して、こんな話を作りました。新人類が作った「アリとキリギリス」です。

 やがて冬になって食べ物に困ったキリギリスはアリさんの家に訪ねて行きました。トントンとノックしたのに出てこない。「おかしいな」と思って裏に回って家の中をのぞいてみたら、アリさんが倒れていた。アリさんは、夏の間、働き過ぎで体を壊し、死んでいたのです。キリギリスはアリさんの残してくれた食料を食べて冬を過ごしました。めでたしめでたし。

これは過労死のありなんですね。私たち日本人の「働け、働け」という古い価値観を皮肉っているお話でした。

この話を聞いた、ひとりの大学生が「この話は古いです。今どきの若者の間で流行っている話は」

新!新人類「アリとキリギリス」ではこうなります。

 やがて冬になってキリギリスは食べ物に困って、そこで夏の間しっかり練習して老いたヴァイオリンのコンサートを開くことにしました。そしてアリさんにチケットを買ってもらいました。

新!新人類って凄いですね。つまりキリギリスは怠けものじゃないんですね。キリギリスは芸術家だったんです。練習している時は、収入はありませんが、大好き音楽をずっとやっていたんです。

 音楽家は音楽家らしく生きればいいんですよね

 勤勉なアリさんは、勤勉なアリさんらしい生き方をすればいいんですね。

みんなそれぞれ自分の好きなことをして支えあっていけばいいんだと。新!新人類が持っている価値観なのでしょう。

今までの私達の価値観は

「アリの生き方が正しくてキリギリスは間違っている」

「優等生の生き方が正しくて劣等性は間違っている」

「金持ちの生き方が」正しくて貧乏人は間違っている」でした。これっておかしいですよね。

それを新!新人類は、「アリはアリの生き方をしていいんだ。キリギリスはキリギリスの生き方をしていいんだ」と言っているんですね。

私たちの、考え方の習慣は長い時間かけて引き継がれてきたものです。自分で身に付けたものの方が実は少ないのですね。この様な話も、以前のような教えから少し角度を変えてみると、いろいろな発見があります。いい、悪いではなく、常に習慣などは変化していった方がいいのかもしれません。

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