「しわ取り」と聞いて、はじめに何を思い浮かべますか?整形手術ですか?お店で手に入る製品で十分対処できる場合は、手術なんか必要ありません。
坑酸化物
坑酸化物については、すでに何度か触れてきました。肌の老化を抑える物質です。最近では、「坑酸化成分配合」という宣伝文句をいろいろな広告で目にします。一体、何がそれほど特別なのでしょうか?
大まかに言うと坑酸化物とは、体内にある活性酸素を除去する成分です。活性酸素とは、化学反応を起こしやすい不安定な酸素のことです。周りにある物質を酸化する作用が強く、紫外線と同様に細胞の遺伝子を傷つけ、最悪の場合、皮膚がんを引き起こします。
日光を浴びる時間が長いほど体内の坑酸化物は減少するので、たびたび補給が必要です。以下に、坑酸化成分を含んだ製品をリストアップしました。
1. ビタミン剤とサプリメント: 錠剤の坑酸化成分サプリメントがあります。いくつかの研究結果によると、ビタミンCとEを合わせて摂取することで、日焼け反応を抑える効果が生まれるといいます。それでも外出時には、必ず日焼け止めを使用してください。
2. ローション、クリーム: 肌に塗るタイプの坑酸化物製品です。お肌を紫外線から守ってくれます。コエンザイムQ10、アルファ・リポ酸、セレニウム、ビタミンA、C、Eなどが含まれているクリームには、坑酸化効果があります。
3. ビタミンA: ビタミンAは、紫外線や老化によってできた肌のダメージを修復します。レチノール、レチナール、レチノイン酸などは、すべてビタミンAの性質を持っています。
4. レチンA: レチンAは、トレチノインとしても知られています。光老化への治療効果がある塗り薬です。レチンAを購入するには、処方箋が必要です。しわやニキビを消して、お肌をスベスベにする効果があります。
5. レチノール: レチノールは、ビタミンAの前駆体です。最近、その効果が認められ人気となりました。以前は、紫外線に弱かったレチノールですが、現在では改善され、老化した肌に非常に効果的な成分となりました。
この他にも、しわ対策に適した製品や医薬品が沢山あります。
肌の老化は、人間にとって自然なプロセスです。完全に打ち勝つことはできませんが、進行を遅らせるように抵抗することはできます。
妊婦の方は、出産までビタミンAの摂取を控えてください。トレチノインをはじめいくつかの成分は、胎児に悪影響を及ぼします。 出産後には安心して使っていただいて大丈夫です。
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