人は誰でも歳をとり老いていきます。誰もそれは止められません。
おギャーと生まれてからまっしぐらに老いに向かって生きていく。
10代や20代ならそのようなことも考えなくていいのかもしれませんが、
私は20代の半ばでこの様な考えになりました。
なったからと言って、それで何かやってきたかといえば、何もしてきていないというのが正直な気持ちです。
「口ばっかりで、動いていなかった」ということになります。
だから、やっていない人間が偉そうに、こうした方がいい・・・なんて言う事も出来ないのですね。
ただ、前の話ではないですが、「上手に歳を取っていく」のは、今の自分がその年齢なので、一緒にひょっとしたらやっていけるのかなと思っているぐらいです。
「死」という言葉を使うと、何か重い感じがしますが、私は別に「恐怖」というようなことはあまり考えていないので、平気で気の合う方には話してきていますが、「死生観」と言う言葉になるかなと思います。
これは、幼いころから、おばちゃんに色々聞かされてきたからだと思いますが、そんなことよりは、「上手に歳をとる」という事ですが、上手があれば、下手があるわけで、そこのところがなんとなくわかれば、じゃ上手に歳をとる事が出来そうなものです。
歳をとれば、体力が減退して行きます。外見も老けていきます。何もしなければ、おそらくですが、この様な言葉になるかと思います。
「みっともない」
この様な言葉はあまり使いたくないのですが、リッチエイジングを提唱している以上、使う事をお許しください。
決して人を小馬鹿にしているのでなく、自分のこれからの人生をどこに持っていくかの話をしているだけです。
私個人の考えなので、別に相手にしなくてもいいですからね。
で、「みっともない」ですが、歳と共に、人の話を聞かなくなるとか、妙に説教ぽくなるとか、聞いたことないですか?もっとひどいと「不機嫌」とか、関心ごとが「自分のことばかりになる」とか、これら全部をひっくるめて、「自己主張が強い」ということになるかと思いますが、どうでしょうか・・・
私は30代でこんな感じでしたので、めちゃくちゃ嫌な男だと思います。
それがいいと思っていましたし、良く説教的な話もやってきていました。
既に、みっともなかったわけです。
世の中のことを、ほとんど知らずに、興味も持たず、ただ歳を重ね、最近はあわてて修正しようとしているだけなのですね。
ある本の中に、この様なことを書いておりました。
昔の日本人が恥ずかしくてやらなかったことを、今は堂々とやる。特に目に余るのが老人です。・・・自分の健康と長寿のことばかり気かけている人が多すぎる。いい歳をして自己の幸福ばかり追求するなんて嘆かわしい。若者の未来の幸福を願うのが本来の老人です。何故日本陣は恥を知らなくなったのか、それは戦後の文明のあり方に原因がある・・・
戦後に生まれた私は、どっぷりこの教育を受けて育っていますから、別に悪いとは思ってはいませんが、過去の歴史から学ぶことは多く、まんざら古い考えで済まされないなと思いました。
さて、歳をとりながら、「感性」を磨くことができるのかですが、全然大丈夫だと思います。
自己主張を自己表現に変えて、想いを言葉に変える作業が一番手っ取り早いと私は感じていますが、多くの方は必要ないと思っていますから、ほとんどしません。ただ趣味として「絵手紙」や「絵画」「音楽」「踊り」「セミナー」「カルチャーセンターの講師」など数多く事例は上ってきますが、まずは指導する方に回るということが一つ、それが苦手な方は、コツコツ大好きなことを続けていくといいかもしれません。
少し話が長くなりますが、感性と言う部分では参考になると思うので、言い悪いは抜きにして話してみます。
以前美容室のコンサルタントが、大阪から冊子の取材で来られた時のことです。
JRの無人駅を降りて、店に入る前に、
「ここ夜は人がいるんですか」?と尋ねられました。
とても不思議だったのでしょう。取材は2時間ぐらいで終わりましたが、
終始、どうしてこの様な場所にお客様が来るのか?そのようなことばかり聞かれました。
今より、もう1軒ぐらいは店があった頃です。今ではほとんどなくなりましたが・・・
さて、どうして当店にお客様が来てくれているのか?
それは、他の美容室とは全く違う事ばかりやってきたからです。
そしてそれは、おそらくどこの店も真似が出来ない事がほとんどで、それが好きな人たちが集っているだけです。
今でも、お店に、お客様があふれる凄い店がありますが、当店はそんな店ではありません。
ある事を除けば・・・ですが
でも、今日本は地方が衰退していると言われておりますが、
嘘ではないでしょう。
私にしてみれば、「衰退」こそチャンスだと思って、事おこしや、美容室自体のやり方を変えてきました。
ガラパゴス化しないためですが、
人口が多い場所でも、全くいない場所でも、そこの土地カンで楽しく生き抜く事が必要です。
よく夢がないといけないと言われますが、私にしてみれば
「夢がなくても全然楽しくやっていけます」
どうしてそんな事が言えるのか、夢なんて、もともと叶うものではないからです。
叶わない夢なら、生きているうちに木星まで行って帰ってきたい・・・
ぐらい見てもいいと思っている自分です。
雑談しながら、「妄想」が出てきます。そしてそれを一つ一つ、実現してきました。まだまだ「妄想」は続いています。
楽しいことは、歳を取っていっても全然衰える事がないように思えますが、これは自分の為だけ考えていたのでは限界が出てくると思いますので、
やはり、人のお役立ちの為に、自分のやっていく事を楽しむという事が重要だと思います。
従来の考えに固執していては、これから迫ってくる「歳を重ねる」という恐怖に負けていきます。それは誰にでもあることですし、実際私にもあります。
ただ、それは防衛本能から来るものだと思っています。
体が不自由な方もいるでしょうし、病で痛みがある方もいるでしょう。
健康な人だから、楽しい歳を重ねられるかと言えば、そんな事は周りを見れば明らかに違うように見えてきます。
私は、「自分の感性」を大事にした方がいいと、良く若い人たちに言っています。それは「自分を上機嫌な状態」に持っていってほしいからです。
余りにも、周りのご機嫌を伺わないと生きていけないような感じがしている方達が多くいますが、それ止めた方がいいよってアドバイスはしています。
まぁ、すぐにはできませんが、自分の機嫌は自分でとっていかないと、誰もご機嫌にはしてくれませんからね!
上手に歳をとるという事は、上手に歳を取っていこうと決めて一歩を踏み出すことだと思います。
コメント